繊維ニュース 編集部ブログ
2025
03
Oct
呼び名で正反対
【東京本社】今年もマンションの花壇で真っ赤な曼殊沙華(まんじゅしゃげ)が咲いた。線香花火のように花弁が放射状に広がる花。秋の彼岸ごろに咲くので彼岸花とも呼ばれる。毒があり、墓地でよく見ることから、日本では不吉な花という印象が強い。一方、曼殊沙華という名称は仏典に由来し、「天界の花」「吉祥の花」を意味する。中国では祝い事で飾られることがあるそうだ。同じ花なのにイメージは真逆。毒が害獣除けになると、田んぼのあぜ道にも植えられた。健気ではないか。曼殊沙華の方がいい。(直)