繊維ニュース 編集部ブログ
2020
03
Jun
メルトブロー不織布の価格が急落
【上海支局】マスクの素材であるメルトブロー不織布の価格が急落した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けたマスク需要の急拡大で、2月から供給不足に陥り、新型コロナ流行以前、1㌧当たり2万元だった価格が一時70万元まで急騰した。
その後、国内で新型コロナの感染が抑えられ、マスク需要が落ち着き、大手企業のメルトブロー不織布の増産も進んだ。これにより、4月中旬には30万元まで下がり、5月末には2万元に一気に落ち込んだ。
価格高騰が続いた3、4月には混乱が生じた。一攫千金を狙う業者の不当転売が横行し、新規参入の“にわかメーカー”も乱立。こうしたメーカーの粗悪品を使った基準を満たさないマスクも流通した。
写真は、上海から江蘇省のある街に向かう高速道路で見掛けた、メルトブロー不織布の原料を売り込む広告。今ではすっかり用なしだ。(祐)