繊維ニュース 編集部ブログ

2024 13 Dec

希少な染色機

 【大阪本社】織毛布製造の瀧芳(大阪府泉大津市)のグループ企業の瀧芳染工場(同)では、1970年代に中古で購入した染色機が、現在も現役で活躍している。ロコ型液流染色機という国内にほぼないとされる設備で、反物を水の流れでスムーズにストレスなく循環させて染色し、風合いの良い生地ができる。なぜ“ロコ型”と言うのか分からいそうだ。元々高圧で化合繊を染めるのに使われていたとみられるが、同社ではシルクやウール、綿など天然繊維を染めるのに使用している。本来の使用目的と異なる使い方だが、人の感覚による微調整も可能で独自のモノ作りにつながっている。(長)