繊維ニュース 編集部ブログ
2020
12
Mar
月で地産地消
【東京本社】先日行われた「琵琶湖毎日マラソン大会2020」「名古屋ウイメンズマラソン2020」の結果、東京五輪マラソン代表者が決まった。マラソンに限らず、日本代表選手の内定が続々と出されている。新型コロナウイルスで開催を危ぶむ声が出てきたが、無事に開かれることを望む。
東京五輪・パラリンピックのメイン会場となるのが国立競技場だ。「杜(もり)のスタジアム」がコンセプトの国立競技場は、国産木材をふんだんに使用した木のぬくもりが感じられるスタジアムだが、繊維も活躍している。その一つがバサルトファイバーで、プラントボックスに使用されている。
あまり聞きなれない名前だが、玄武岩を原料にした繊維で、耐候性や耐久性、耐アルカリ性、耐酸性を持ち、プラントボックスに使うとメンテナンスフリーで長期間使用することができる、日本での採用例はまだまだ少ないが、海外では建築、土木、自動車用途で利用実績がある。
玄武岩は、地球上はもちろんのこと、月の表面の海(低地)と呼ばれている部分にも広がっているという。いつか人類が月で生活するようになった時、月の玄武岩を使ったバサルトファイバーが大活躍しているかもしれない。(桃)