繊維ニュース 編集部ブログ
2024
07
Aug
能登で18年ぶり再会
【東京本社】石川県輪島市の「御菓子司 杉平」は、ユズを使った〝ゆべし〟をはじめとした能登名物を提供する。地元では「たばこ屋さん」としても親しまれている。先月、同店を18年ぶりに訪ねた。前回は、当時勤めていた媒体で優良なたばこ販売店として紹介するための取材だった。店主の杉平淳一さんはそのときの記憶は曖昧だったようだが、唐突な訪問を受け入れてくださった。店内は元日の地震の影響を感じさせず、夏休みの子供がソフトクリームを買いに来るなど、日常の風景に。東日本大震災を見て、自宅兼店舗を頑強な造りに建て替えたことが奏功したそうだ。しかし、外には家屋や店舗が倒壊したままの光景が広がっていた。懐かしい再会に浸りながら、現実を目に焼き付けておいた。(強)