繊維ニュース 編集部ブログ
2020
11
Dec
ちょうど1年
【東京本社】ちょうど1年ほど前、中国・湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスの感染が確認された。今年1月23日にその武漢が封鎖され、世界の感染者数は4月に100万人突破、感染は広がる。武漢そのものは4月8日に封鎖が解除されたが、新型コロナの猛威は増し、今や7千万人ラインが見えてきている。
世界中のあらゆる業界がこの試練の下にある。繊維業界も今年4~5月の緊急事態宣言、商業施設の臨時休業の影響を受けて苦境が続く。新型コロナの収束はいつか、ワクチン接種はどうなるのか。経済と安全のバランスは。先行き不透明のままの越年となりそうだ。
それでも、業界はオンライン接客、ネット通販ブランド立ち上げなど、ウイズコロナの中での対応策を進めている。資金的余裕のある企業、ない企業、それぞれに違いはあっても「生き残ろう」という気持ちは同じである。リストラやブランド廃止などの構造改革も進めている。
こうした施策は「コロナ前からの課題であり、コロナで加速しただけ」という論評もある。だが、施策で発表された数字(希望退職など)の一つ一つにも、業界仲間の人生があるはず。そのことを忘れてはいけない。(康)