繊維ニュース 編集部ブログ
2020
27
Jul
愛称は“ザリガニ”
【中国・四国支社】先日、倉敷ファッションセンターで履物製造卸の丸五(岡山県倉敷市)が展示会を開いていた。取材の最中、ふと福田正彦社長の足元に目をやると足袋型シューズが。「社内で履いていますが、楽で快適なんですよ」。出社すると試作品の足袋型シューズに履き替えているとか。
来社した人によく「それどこで売っているの?」と聞かれることが多く、「開発費をサポートしてくれるなら分けてあげるよ」と冗談を交えながら会話に入るきっかけにもなっているそうだ。足袋型シューズを「会社に着て履くセカンドシューズとして提案しても良いのでは」。
同社は作業靴の売り上げが多いが、もともと足袋の生産からスタートしただけに、祭り向けの足袋の販売も少なくない。しかし、今年は新型コロナウイルスの感染拡大によって各地で祭りの開催が中止となり「大きく影響を受けている」。
そんな環境の中でも最近は足袋とスニーカーを融合させた「スポーツジョグⅡ」(写真)の売れ行きが堅調。マラソンなどスポーツで履く人が増加。野球の強豪校では守備練習で体重移動をしっかり体で覚えるため、足袋を履いて練習することもあるそう。
スポーツジョグの中でも赤色はユーザーから“ザリガニ”の愛称で呼ばれる。そういった愛称が生まれるような商品を「もっと作り出していかなくては」。(佑)