繊維ニュース 編集部ブログ

2025 08 May

万博の屋根材に宇仁繊維の生地

 【大阪本社】大阪・関西万博が開幕した。その一画を占める休憩所の屋根材に、生地製造卸、宇仁繊維(大阪市中央区)が提供した、暖色系グラデーションの色鮮やかな生地が使用されている。その休憩所の場所は、大屋根リングの外側、西ゲートゾーン。デザイン・設計は建築ユニットの大西麻貴+百田有希/O+Hが手掛けた。テント状の膜材に生地を取り付けており、ヒラヒラと動く色とりどりの生地が目を引く。
 O+Hからの、「光を透過する透明感のある布」「柔らかく風でひらひらとなびくようなもの」「生産過程で出る端切れや余っている布地」――といった要望に宇仁繊維が対応し、約6千㍍の生地を提供した。
 宇仁麻美子社長は、「非常に光栄なこと。ぜひ休憩所にも立ち寄り、見てほしい」と話す。
(武)