繊維ニュース 編集部ブログ

2023 14 Mar

万博へ備える

 【大阪本社】製造業が工場を一般公開するオープンファクトリーが関西の繊維産地でも広がり始めた。背景にあるのは2025年の大阪・関西万博。播州織産地のある兵庫県では〝フィールドパビリオン〟と称して、「地域の活動の現場そのもの」を一つの集客の場にする構想もある。オープンファクトリーで積極的に工場を公開して、客を受け入れる仕組みを作り接客のノウハウも積み重ねていこうというわけだ。工場が直営店を設ける動きが増えているのもこの流れを汲んでいる。工場はモノを作る場所という考え方は変わりつつある。同業者同士の連携や観光業との協業も集客力アップには必要となるだろう。好機を逃さぬよう、今から備えておきたい。

    (学)