繊維ニュース 編集部ブログ

2020 03 Sep

都内の疎開地

 

【東京本社】今夏、わが家の子供たちの夏休みは旧盆前後2週間だけ。それ以外はマスクを着用しての通学。プールも閉鎖となった。

短いとはいえ貴重な夏休みを家でゲームをして終えてしまうのももったいないと思い、一念発起して連れ出すことにした。都県境を越えるのはためらいがあったため、向かったのは奥多摩。目と鼻の先が山梨県で、ギリ都内。国内でこんなに境界線を意識したことなんてこれまでなかった。

 昨年の台風の傷跡が各所に残っているのは痛々しいが、涼しい木蔭での沢遊びやヤマメ釣りの場所を残してくれているのはありがたい。存分に遊んだ帰り、観光スポットの日原鍾乳洞に寄ってみようとしたが、まさかの大渋滞。入場できるまで3時間と聞いて、そのまま引き返した。

 島しょを除き、都内で大自然を満喫できるところといえば奥多摩くらい。かつてのにぎわいを思わせる人出も、新型コロナ禍がもたらした新常態なのかもしれない。(日)