【上海支局】今月中旬、5年ぶりにシンガポールを訪れた。米中対立の緩衝地帯である同国の不動産と金融には、中国資本が流入し潤う。一方、アジアの貿易ハブとして「二つの戦争」の打撃を受けており、経済はまだら模様。今後の経済成長の足かせになるのが、人手不足だ。専門分野の知識や技能の高い人材には恵まれているようだが、販売員などが足りていない。市中心部のナイトクラブは閑散としていた。マネジャーの男性は、マレーシアから日帰りで出稼ぎしている。就労ビザが下りにくいことと、家賃の高騰が理由だと言う。（祐）