【東京本社】最近、街中で見覚えのあるポスターやのぼりを見掛けるようになった。消費促進と働き方改革を目的とする政策キャンペーン「プレミアムフライデー」だ。2017年の立ち上げ当初、月末金曜は午後3時までに退社しようという呼び掛けが賛否両論を巻き起こした。しばらくは静かに展開していたようだが、新型コロナウイルス禍に入りすっかり鳴りを潜めた、と思っていた。それがここに来て再びお鉢が回ってきたようだ。転機はやはり「5類移行」だろう。インバウンド消費の急回復もあり、にぎわいが戻りつつある。一方で、多様な働き方が広まる新常態となった今、金曜午後という言葉にどの程度訴求力が残っているのかは気になるところ。（日）