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2024 12 Nov

中将姫の誕生の地 

 【大阪本社】今や多くの観光客でにぎわう奈良。昔は人通りの少なかった奈良町の周辺もショップが増え、外国人の姿も少なくない。そんな町を気ままに歩いていると、「中将姫誕生霊地」と書かれた碑(写真)が。もともと奈良時代の右大臣藤原豊成の屋敷跡で今は誕生寺として存続する。中将姫の複雑な家庭環境は、ここでは省略するとして、若くして出家した中将姫は當麻寺(奈良県葛城市)に入り、尼として過ごす。生きながらにして阿弥陀如来の極楽世界を拝みたいとして、一夜で蓮の糸によって織り上げたというのが當麻曼陀羅。多くの人を浄土信仰へ導いたとされる曼荼羅は、今の世も多くの人を魅了している。(佑)