繊維ニュース 編集部ブログ

2018 25 May

ヒット商品、豊作の予感?

 【中国・四国支社】5月8~10日、札幌でワークウエア製造卸の18秋冬展示会が開かれた。各社の展示場を回った販売代理店関係者などからは「あまり印象に残った新商品が少なかった」との声も聞かれたが、全ての展示会場を回った記者から言わせればその逆。「カジュアルウエアとしても売れるなあ」と感じる商品も少なくなかった。

 デニムのトレンドが続くが、シンメン(広島県府中市)やジーベック(同福山市)ではジーンズで使うような付属品を使い、見た目でインパクトを持たせたワークウエアを開発。藤和(福山市)は、「色落ちしないデニムへの要望も多い」ことを受け、デニム調素材のワークウエアを投入、リジッド(未加工)デニムのような味のある表面感が面白い。

 ビッグボーン商事(福山市)は、本来は生地の裏側を表側として使った“バックピケ”によって、ユニークな風合いが特長の「アーリーバード・アルノ」を披露。切り返しが印象的なウエアも打ち出した。

 「いくら良い商品でも、店頭で消費者に商品を説明する機会は少ない。それなら少しでも手にとってもらうような開発をしなくては」と、シンメンの平康太朗事業本部副本部長。6月から7月にかけ、東京や大阪、福山でも展示会が開かれる。

 「繊維ニュース」を読んで「そんな商品あったっけ」と思った方はもう一度、展示会をじっくり回るべきです(佑)