繊維ニュース 編集部ブログ

2023 19 Dec

文明の恩恵体感

 【大阪本社】青森市にある、三内丸山遺跡を訪れた。紀元前39002200年ごろの縄文人の大規模な集落跡地だ。写真はそこから出土した編み地をもとに現代人が創作した麻製の縄文服。編み針のようなものも発掘されている。青森市内は17日から零下の冷え込みで、平野部も一気に雪景色になった。寒さは縄文人にとって死活問題。服は編み地より毛皮がメインだったろう。暖を取るにも薪しかない。どんなに寒くても狩りに出なくては飢えが待つ。筆者はといえば、吸湿発熱の起毛インナーに分厚いパーカ、さらにダウンジャケット、手袋にニット帽――完全防寒なので露出するところ以外は暑いぐらいだ。文明の恩恵を遺跡で体感する。(学)