繊維ニュース 編集部ブログ
2020
21
Jan
迎え三分に送り七分
旧暦では12月27 日七十二候では大寒の初候、款冬(ふき)華さく。フキの花が咲き始める頃。「男の首を絞め続けて〇十年、ネクタイの菱屋でございます。」と新年会でごあいさつされていた岡部武社長に教えていただいた言葉に「船場には『迎え三分に送り七分』と言うてお客さまをお出迎えするときよりも、お送りすることをさらに重視して感謝の意を示すもんや」と。
主人が玄関先まで出てお送りし、お辞儀をした後、すぐに店の奥に入ってしまわずに、お客さまの姿が見えなくなるまで、お乗りになっている車が見えなくなるまで名残惜しそうに余韻を残してお送りする。今日は遠路はるばるようお越しいただき、おおきに(大いに)ありがとうございました。またのご来店を心からお待ち申しております。
大事に扱われた取引先の訪問客もこれほどまでに大切に扱ってくれるこの店のために心を尽くして働こうという気になる。現在でも「迎え三分に送り七分」の応対をしていただく会社が船場には何社もある。(博)