繊維ニュース 編集部ブログ
2018
31
Oct
横浜の風薫る制服
【東京本社】高校生が考えた制服が形になった。しかも地元企業の手で。学生服メーカーの金原(横浜市)が10月に開いた展示会では、神奈川県立上矢部高校の3年生がショー形式で制服を披露した。生徒たちの個性豊かな制服に会場が沸いた。
教員や生地メーカーの担当者からアドバイスを受けながら生徒が描いたデザイン画を、金原が形にした。港町・横浜の海やカモメ、神奈川の県花のヤマユリをイメージしたグループは、清楚な白と鮮やかなブルーを基調にした制服を発表した。江戸時代に開港し、外国文化がいち早く入った「横浜モダン」をテーマにしたチームは、はかまからインスピレーションを得たという長めのスカートを紹介。和装の家紋の位置を意識し袖にエンブレムを付けるなど細部にまでこだわった。
ショーでは「服飾大学への進学を目指したい」と夢を語る生徒もいた。あらためて横浜の歴史や文化を調べたという生徒も。地元企業ならではの取り組みにほのぼのとした気持ちになった。(國)