繊維ニュース 編集部ブログ
2020
04
Feb
設備でなく、ソフト
【大阪本社】大阪異動で工場見学する機会がメッキリ減った。製造現場とそこで働く人々を見ればその企業の活力が感じられたのだが、昨今はオフィスビルに入る大企業を訪問し商談して終わるので、少し寂しい思いをしている。
産地企業は工場見学に対して寛容な所が多く、断られることはほとんどなかった。大企業にありがちな見学コースもなく、自由自在に見ることができた。逆に大企業は工場見学できない所が多い。見られては困るようなことがあるのだろう。素人が現場を見ても何も分からないのだが…
そこである企業の技術担当者に聞いてみた。同業他社を含めて誰にでも工場をオープンにする企業と、外部はもちろん他部署にさえ工場内を見せない企業の違いは何か。
答えは「工場をオープンにする企業は設備ではなく、蓄積したソフトがノウハウと考えているから」。なるほど。それならば最新鋭設備を次々と導入する海外企業との競争にも打ち勝てるのではないか。そんな気がする。(貴)