繊維ニュース 編集部ブログ

2024 04 Jun

役立つ一本松

 【東京本社】かつて岩手県陸前高田市内にあった約7万本の松林の中で、東日本大震災の津波に耐えて奇跡的に残った一本松。その後枯死し、現在は復興シンボルのモニュメントとして、高田松原津波復興祈念公園内の震災前と同じ場所に立っている。保存プロジェクト立ち上げの際には賛否両論渦巻いたが、同敷地内にある津波伝承館や道の駅高田松原の来場者数が順調に伸びていることから、知名度という点からも十分役目を果たしているようだ。ちなみに保存処理をする際に出た木くずを原料に、ストールやポンチョ、新型コロナウイルス禍ではマスクなどが作られたこともあり、今でもさまざまな場で役立っている。(日)