繊維ニュース 編集部ブログ

2020 06 Aug

資材にも環境配慮を

 

【東京本社】アパレル業界はレジ袋だけでなく、梱包(こんぽう)や配送資材などにも使い捨てプラスチックを使用している。7月1日から容器包装リサイクル法の一部改正で、プラスチック製買物袋(レジ袋)が有料化された。今後はレジ袋だけでなく、こうした資材関連でも環境負荷低減素材の活用が求められている。

 ファッション業界でサステイナビリティーの潮流は明らかだ。このため、無駄なものは生産しない、素材にはサステイナブル素材を使用する、縫製工場の労働環境にも配慮するといった取り組みが進んできた。

 こうした表舞台の話は、消費者に届きやすく、商品購入の動機付けにもつながる。しかし、そうした衣料品がどのように梱包され、運ばれているかについての意識はまだまだ低いのが現状だ。

 服をつるすハンガーはプラスチック製が多い。このハンガーを生分解性プラスチックや再生紙に代替する企業もある。シャツなどを包装するビニール袋も、バイオマスを配合したフィルムにすることができる。靴下などを店頭に飾るフックも同様。見えないところでどう取り組んでいるか。表面だけの「なんちゃってサステ」とは異なる。(康)