繊維ニュース 編集部ブログ
2022
13
Sep
紡績工場の遺産
【大阪本社】休暇で淡路島の洲本温泉を訪れた。写真は温泉街に近い洲本市塩屋にある市民広場。周囲の図書館や飲食店、バスターミナルなどレンガ調の建物が並ぶ。かつてこの地に旧・鐘淵紡績洲本工場があったからだ。工場は1909年に建てられ、建屋は全て重厚な赤いレンガ造りだった。最盛期は37年で精紡機12万8820錘、織機2410台、国内最大級の綿紡織工場だった。86年の閉鎖後、建屋の一部は再利用され、新しくできた建物もレンガ風が好まれ、統一感ある風景になった。同工場は洲本市の発展の原点であり、今も景観として町に生き、市民や観光客に親しまれている(学)