繊維ニュース 編集部ブログ

2024 05 Jan

「布には思いが宿る」

 【大阪本社】エイズで亡くなった人をしのぶ「AIDSメモリアルキルト展in京都」(メモリアル・キルト・ジャパン主催、華頂女子高校など共催)が昨年12月中旬に京都市内で開かれた。約90×180㌢のキルトに、エイズで亡くなった人の名前や生きた年月、愛用した品々が縫い付けられたり、周囲の人たちからのメッセージが添えられたりしている。亡くなった大切な人を思いながら、語りながら行う制作過程には、心を癒したり、前向きな力を与えてくれたりすることがあるとする。展示されたキルトとともに、関係者の「布には思いが宿る。下着も売り場にある時はモノだが、タンスにある使用下着には生々しさがある」という言葉が印象的だった。(長)