繊維ニュース 編集部ブログ

2020 27 Feb

マスク完売の要因

 

【大阪本社】通勤途中に商店街を歩くことがある。ある日の朝、ドラッグストアに開店前から行列ができていた。会話からして中国人と想像がつく。いつもの爆買いならば見慣れた光景だが、様相が違うのは誰もがマスクを着用していたことと、切迫した雰囲気で、店員が慌てないよう制する場面があった。

 一部メディアが伝えている通り、マスクが品薄なのは、こうした買占めによるもの。いざというときに予備がないと不安という心理が分からないでもないが、異様な光景だ。

 しばらくすると、自転車の集団に追い越された。何事かと思えば、同系列のドラッグストアに止めて、先程見掛けた人が並んでいるではないか。「マスクお一人様1個まで」という制限があり、どうやらはしごして購入しているらしい。

 駐輪中の自転車は使い慣れた中古品らしき感じ。観光客を象徴するキャリーケースもなかった。察するに彼らは日本駐在の中国人。故郷で不足しているマスクを親類・友人らに届けたい一心か。(和)