繊維ニュース 編集部ブログ
2018
21
Dec
デザインやアイデアが形に!
【中国・四国支社】学生服製造大手のトンボ(岡山市)は今月1日、11月29日の「いい服の日」にちなみ、さん太ホール(同)で「トンボアイデア・デザインコンクール」の表彰式を開いた。同社の従業員や中学校・高校の生徒、教員など約300人が参加。今回は初めて1万点超の応募があり、その中から最優秀賞、優秀賞の作品を具現化してファッションショー形式で紹介、独創的なアイデアやデザインに対し来場者が感嘆の声を漏らす場面もあった。
アイデア部門の最優秀賞は兵庫県立兵庫工業高校3年の仲上星奈さんの「絶対に落としまペン!」で、胸ポケットの中のゴムによってお辞儀をした際もペンが落ちない仕組み。デザイン部門の最優秀賞は岐阜県立大垣工業高校2年の森星也さんの「理想の制服」で、斬新な色使いでありながらもおしゃれなデザインが印象的だ。
受賞に当たって、仲上さんは「実際に集会でポケットに入れていたペンを落とした時に思い付いた。アイデア通り(作品が形として)出来上がりすごいと思った」、森さんは「蜂をモチーフにデザインを思い付いた。想像以上のものができてうれしい」と喜びを語った。
この表彰式のすごい点は何といっても賞が決まってから、トンボがアイデアやデザインを形にする点。トンボによると「1カ月足らずで作ってしまう」のだとか。ちなみに形にした製品は最優秀賞や優秀賞の受賞者に記念として渡される。自分のアイデアやデザインが、実際に形になるのはやはりうれしいようで、森さんは「家に帰ってから大事に飾っておきます」とよろこびいっぱいに語った。(佑)