繊維ニュース 編集部ブログ

2018 26 Sep

職人技をリアルに実感

 【東京本社】三陽商会の「三陽山長」が25日オープンした日本橋高島屋SC新館5階に出店した。同ブランドは「技」「匠」「粋」という和の精神に基づいた日本人によるこだわりの靴を提案する。それだけに既製品で2万8千~25万円、パターンオーダーで8万6千円からと高級品である。

 新ショップの特徴は初の修理工房(写真)を新設したこと。つま先補修やゴム半張り、かかとの交換など部分修理が可能な機械を工房内に設置した。同ブランドのグッドイヤーウェルト製法やマッケイ製法を中心とした修理を行う。これにより、販売から修理まで一本化した。ガラス張りのドアを開けると、補修作業場独特のにおい。職人がそこにいるとリアルに実感した。

 フィッティングスペースも、座ったときに腰が下がるような座面角度の設計にこだわった革張りソファーを設置。靴と同じく、細部へのこだわりをさりげなく、かつ徹底している。(康)