【東京本社】中国関連の展示会の延期や中止、サプライチェーンに組み込まれた工場の稼働停止など、コロナウイルスの猛威による影響が、繊維業界のみならず、あらゆる分野で顕在化してきている。世界に広がりを見せるこの悩ましい問題の一方、米国では昨年から今年にかけてインフルエンザが猛威を振るい、感染者数が2千万人近くまで増大。死亡者は1万人を超えた。

　この異常な状況で、東京五輪・パラリンピックの開催を危ぶむ声もちらほらする。何とか事態の早い終息を願うばかりである。その五輪だが、ここまで観戦チケットを購入するチャンスが3回あった。

　前回の東京五輪の年に生まれた筆者としては、何としても生で競技を見たいのである。ということで3回とも申し込んだわけだが、見事に全て外れてしまった。もはや当たりがあるのかと思うほど当たらない。子供の頃、夢を託して引いた駄菓子屋の〝当てもの〟を思い出す。

　春には次のチケット販売がはじまる。高温に弱いのがウイルス。暖かい春の到来がウイルスを撃退し、ついでにオリンピックのチケットをもたらしてくれることにならないか。（東）