繊維ニュース 編集部ブログ

2018 06 Aug

ポストデニムを探る

 【中国・四国支社】デニムはカジュアルでトレンドからやや外れていることもあって低調だが、ワークウエアではまさに今トレンドとして作業服店でもコーナー全体をデニムのワークウエアでそろえるなど、売れ筋の商品と言える。

 ただ、「最近はいち早くブームに火が付いた関西では飽きも見られつつある」という声も聞かれ、ポストデニムの動きも強まる。ポストデニムとしてまずデニムが別の物に置き換わる可能性がある。一つがピケ素材だ。

 ビッグボーン商事(広島県福山市)ではピケ素材の裏面をあえて表地として使い、斬新なデザイン性を追求した「アーリーバードアルノ」を投入。バートル(広島県府中市)は、伸縮性に優れたストレッチコードピケ素材を使ったシリーズも打ち出した(写真)。

 もう一つはジーンズなどに使われるネオバー(デニムボタン)風などの付属を使い、カジュアル要素を強める動きだ。ジーベック(福山市)はウエストポイントのストレッチ生地を使い、ネオバー風のドットボタンに加え、ユーズド感を出しカジュアルテイストを強調した「現場服」を投入。シンメン(府中市)は「スラッシュ」でタックボタンなど、これまであまりワークウエアに使われていなかった付属品を使った綿ストレッチのワークウエアを商品化した。

 一方でデニムは「完全に定着した」との声もある。デニム防寒など新たなアイテムも18秋冬では見られ、まだまだワークウエアのデニムトレンドは続きそうだ。(佑)