繊維ニュース 編集部ブログ

2018 24 Oct

父親の熱意から生まれたヘルマンハープ

 【大阪本社】先日、日本繊維技術士センター(JTCC)の交流イベント「フェスタ'18JTCC」でヘルマンハープの演奏を聴く機会があった。

 ヘルマンハープは、1987年にドイツのヘルマン・フェー氏が開発した弦楽器。フェー氏はダウン症のある息子でも演奏できるようにヘルマンハープを生み出した。単に音を出すだけでなく、旋律を奏でることができるように工夫されている。

 障害を持った息子が、それでも演奏の中心に立てるようになるにはどうすればいいか。そんな父親の熱意が生み出した楽器だろう。そういったことを考えると、ヘルマンハープの優しく繊細な音色には、一種独特の迫力すら感じるのであった。(宇)