繊維ニュース 編集部ブログ

2021 28 Oct

奈良と聞いて思い浮かぶもの

 【大阪本社】奈良と聞いて何を思い浮かべますか……。大仏と鹿、ぜひとも聞きたいのはその次の何かである。私生活でも機会がある度にこの質問をいろいろな人にしているが靴下と答える人はいない。奈良県では国産靴下の7割近くを作っているのだ。もちろん、生産量は全国一である。しかし、県民すらそのことを知らない。先日、尾州産地の若手グループが尾張一宮駅前通りで旧式の織機を動かし、産地を一般市民にアピールする取り組みを行っていた。靴下の同業者組合が旗振り役となって乗降客数が多い近鉄の奈良駅や大和八木駅前で靴下編み機(写真)を回してみてはどうだろう。OEMだけでは先が見えぬ昨今、独自の製品作りにいそしむ靴下工場にも街頭アピールが追い風になるかもしれない。

         (学)