繊維ニュース 編集部ブログ

2021 14 Jan

中国も恵みの寒さ

 【上海支局】この冬は寒い。上海中心部では先週金曜日、過去20年で最低の零下71℃を記録した。上海一帯の冬は「湿冷」と呼ばれ、骨身に染みる。隙間風が多い建物や、換気のため窓を開け放つ人がいることも中国の冬を気温以上に寒くする。窓を開ける習慣は新型コロナウイルス禍前からのもので、一酸化炭素中毒防止のためらしい。もっとも2年連続で暖冬に泣かされてきた繊維業界にとっては、恵みの寒さだ。大手ネット通販の12月後半のダウンウエア販売量は前年の3倍以上だった。(祐)