繊維ニュース 編集部ブログ

2018 03 Sep

混沌のアジア

 【大阪本社】写真は、縫製地として、また総合繊維産地として発展を続けるベトナムの、とある高層ビルからの風景。トタン屋根の雑居ビルと高層ビルが共存しているのがお分かりいただけると思う。いかにもアジアらしい混沌さが印象的であり、記者が好きな風景でもある。

 ベトナム・ホーチミン市は自身、2回目の訪問。6年前の前回は2泊のみの滞在だったが、初訪ということで、昼は車から町の風景を凝視し、夜は街中を練り歩いたことを思い出す。今回驚いたのが、ベトナム名物、バイクライダーのヘルメット装着率。ほぼ100%の人が装着しているが、6年前はその逆だったように記憶している。

 急速に国力を上げているベトナム。ヘルメットの装着率がまるで先進国のように一気に高まったのと同じように、トタン屋根の雑居ビルもそのうち姿を消すのだろうか。それはそれでさびしい気がしないでもない。車道を平気で逆走してくるバイク、歩道を走るバイク、4人乗り、5人乗りのバイクなどは見ていてハラハラするのでやめてもらいたいが、バンコクなどと同様、混沌とした町の雰囲気は残しておいてほしいと個人的には思う。(武)