【中国・四国支社】「繊維ニュース」では昨年9月発行の「ジーンズ別冊」で、ビッグジョン（岡山県倉敷市）にリジット（未加工）のジーンズを提供してもらい、洗い加工のウエルズ（岡山市）、豊和（倉敷市）、美東（同）、フーヴァル（同）、ニッセンファクトリー（同）、山陽ハイクリーナー（岡山県浅口市）、辺本（同井原市）、四川（広島県福山市）の8社に思い思いに加工してもらう企画を掲載した。

　当初は各社で似たような加工をしてくる可能性もあると思っていたが、予想に反して、8社全く違う加工でこれが本当に同じジーンズかと思うぐらい別のジーンズに仕上がった。昨年はジーンズソムリエの認証式で披露し、話題を呼んだが、今は中国・四国支社に3本ほどを飾り、1カ月ほどたてばまた違うジーンズを飾っている。

　しかし、新品よりユーズド感がある方が価格的に高いという、半世紀以上前ならおそらくなかった現象はどこから生まれてきたものだろうか。同じジーンズでも全く違う付加価値を与える洗い加工の技術力の高さを、飾っているジーンズを見るたびに感じる。（佑）