繊維ニュース 編集部ブログ
2020
31
Aug
マスクもファッションアイテムに
【大阪本社】生まれてこのかた、マスクの着け味について考えたこともなかった。ちょっとした鼻風邪なら煩わしいと着けないことも多かった。
でも、今は違う。マスクを着けることが社会の“マナー”のようになり必須になった。外出するとマスクをしている時間の方が長いほど。仕事柄、布マスクも幾種類も手に入れて着けてみると、これまでのポリプロピレンの不織布マスクとの違いがはっきりと分かるようになった。
今、自分はオーガニック綿のニットマスクを愛用している。ある時、うっかりそれを家に忘れて、一般的な不織布マスクを着けたが、不快でとても着けていられない。ガサガサとした肌触りと口とマスクとの間にこもる嫌な湿気に長時間耐えられないのだ。
おそらく布マスクは今年生まれた新市場として今後、ずっと定着するのではないか。今、布マスクが売れている理由はおそらくは自分と似た体験を多くの人たちがしているからのように思う。人は一度、心地の良いものを手にすると、なかなか不快な状態には戻れない。これからもいろいろな着け心地、機能、設計で違いを付けたアイデアマスクが出てきそうな気がする。(学)