繊維ニュース 編集部ブログ

2023 21 Dec

オアシス

 【東京本社】神田駅近くにある広島お好み焼きの店「カープ東京支店」。赤ヘル打線全盛期にカープファンではあったが、広島に地縁があるわけではない。家族とおぼしき店員たちをはじめ、広島弁飛び交う店内は若干肩身の狭さを感じるものの味は良い。彼らは客の注文の仕方やヘラの持ち方、食べ方で同郷かどうか判別している。よそ者に冷たいなんてことはないが、同郷人と見るや愛情あるつっこみが入る。イントネーションから県内の出身地を言い当てたりすると客は喜ぶ。県人会のようなこの店は、きっと東京砂漠のオアシス的な存在なのだろう。来月から始まるワークウエアの東京展では、広島に本拠を置く企業も多い。喧騒(けんそう)に疲れたら立ち寄ってみては。(日)