【大阪本社】「商社は人」。会社は人で形成されるものであるから人材の重要性はメーカーにも共通するものだが、直接的に設備を持たない商社という業態は特に人材が重要だとされる。取材などで商社の人たちと接していると、確かに魅力的な人が多いと感じる。

　魅力的な人という定義にはさまざまあるだろうが、企業におけるそれは、「一緒に仕事がしたい」と感じさせるかどうかだと思う。人に好かれる、いわゆる“人たらし”である。

　社内でも社外でも、人と人が交わり、手を携え合って進めるのが仕事の基本。感じの悪い人と一緒に仕事がしたいとは誰も思わない。もちろん個人差や相性も大きいが、“人たらし”には最大公約数のようなものはあるだろう。快活、前向き、優しさ、正直、勤勉、地頭の良さ、行動力――あたりだろうか。自分が持ち合わせていないものばかりなことに気づき、今さらながらショックである。（武）