繊維ニュース 編集部ブログ

2018 06 Sep

駅のそば

 【東京本社】取材などで東京近郊の県に出張する機会に恵まれる。出張の醍醐味(だいごみ)の一つが、ご当地グルメの堪能。毎回楽しみにしていると言いたいところだが、実際にはゆっくりとご飯を食べる時間的な余裕はなく、コンビニエンスストアのおにぎりなどで済ませることも多い。

 たまに食べるご当地グルメでお気に入りは麺類。山梨県富士吉田市の「吉田のうどん」のなんとも言えない食感にはまった。群馬県も麺類は豊富で、「ひもかわ」と呼ばれるうどんやスパゲティが有名だ。ひもかわではなかったが、桐生市の織布企業にごちそうになったカレーうどんもおいしかった。

 街の店も良いが、個人的には駅の立ち食いそばとうどんが、「遠くへ来た」という特別感があるような気がして、時間が許せば食べる。先日、福島県へ出張に行った時もJR福島駅構内の店に立ち寄った。それほど空腹ではなく、財布の中身に特別感がなかったことから、かけそばを頼む。

 椅子も用意されているが、あえて“立ち”で。なぜなら東京行き新幹線の発車時刻が迫っていたから。昔は容器代を払えば持ち帰り(車内への持ち込み)ができた駅・在来線があったと記憶しているが、間違いかもしれない。「何かいつも余裕がないな」とぼやきつつ、そばをすすった。(桃)