繊維ニュース 編集部ブログ

2019 23 Oct

真のサステ対応とは

 【東京本社】10月の衣料品売上高は消費増税の反動にプラスして、東日本を襲った台風19号の影響もあり、悲惨な結果に終わりそうだ。アパレルの20春夏展示会が開催中だが、価格に敏感な消費者が増えるにつれ、価格を抑えた提案が増えている。

 ワールドとゴードン・ブラザーズ・ジャパンが9月、埼玉県さいたま市にオフプライスストア(OPS)「アンドブリッジ」(写真)をオープンした。OPSは最終在庫・過剰在庫となったさまざまなブランド商品を買い取り、低価格で販売する小売業態。米国最大手のOPS「T.J. マックス」は、米国で3千店舗、グローバルで4千店舗以上を出店しており、成長を続けている。

 在庫を焼却処分することが非難される時代。消費者もいい物を安く手に入れたいと思っている。サステイナビリティー(持続可能性)の潮流に合致している。とはいえ、根本にあるのは在庫を残すほどの生産計画、ビジネスモデルそのものにある。真のサステ対応はそこからの改革が必要だ。(康)