繊維ニュース 編集部ブログ
2022
24
Nov
いつか行ってみたい
【東京本社】今月上旬、都内で開かれた繊維総合見本市「JFW―ジャパン・クリエーション(JC)」の会場で、ひときわ目を引いたのが米沢織物工業組合(山形県米沢市)のブースだ。入口に甲冑(かっちゅう)が飾られ、胴部には米沢上杉家の家紋「竹に雀」。歴史ファンの心をくすぐった。米沢藩中興の祖で厳しい藩財政を立て直した9代藩主・上杉鷹山が、米沢織や米沢鯉(こい)、笹野一刀彫など今日に受け継がれている名産、伝統品を根付かせた。「なせば成る なさねば成らぬ何事も 成らぬは人の なさぬなりけり(何事も努力すれば実現する。実現しないのは努力しないからだ)」――。鷹山が家臣に与えた教訓だ。藩主の心と技が息づく米沢に、いつか行ってみたい。(活)