桑原 ゆう
2016
22
Nov
《やがて、逢魔が時になろうとする》
明日、東京国立博物館の応挙館で、三味線ソロのための《やがて、逢魔が時になろうとする》を、本條秀慈郎くんが世界初演してくれます。泉鏡花の言葉を音楽にあらわそうとした作品で、作曲したのは2014年。約2年を経て、音として生まれることになります。
昨日リハーサルで初めて聴かせてもらい、本條くんは難しい曲だからまだまだこれからだと言いながらも、素晴らしい演奏をしてくれていました。当時、三味線のために私がいまの音楽を書くとはどういうことだろうと自問自答を繰り返し、三味線を使う現代音楽ではなく三味線の新しい古典が書きたいと思っていました。その時の私が出した答えに手ごたえを感じ、この曲を書いた自分をとても嬉しく思います。応挙作品に囲まれた空間で音になるのが大変楽しみです。
ぜひ聴きにいらしてくださいと言いたいところなのですが、チケットはすでに完売だそうです。藤倉大さんの三味線ソロ作品も日本初演されます!

音和座1周年記念コンサート
三味線・本條秀慈郎の世界 vol.1 「応挙から現代」
ニューヨークから帰国したばかりの本條秀慈郎を迎えて
開場 13:00 / 開演 13:30
チケット料金 / 5800円 (税込、ウェルカムドリンク付 ※東京国立博物館の入館料を含みます)
限定70名
演奏 / 本條秀慈郎 (三味線)
http://www.veltra.com/jp/japan/tokyo/a/132551
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