船橋 芳信

2018 26 Aug

日本夏紀行!

日本、夏紀行

今夏、長崎東高卒業同窓会に出席する為に、お盆前に日本に帰国した。
古希を祝う同窓会、同窓生500名中、90名の参加があった。
我々の時代一学年11組、所謂団塊の世代である。
 懐かしい面影を残した顔もあれば、確かに名前は覚えていても、名前と顔が一致しない同窓生もいた。
50年の月日が経っている。50年振りに会う人もいれば、毎年会ってる友もいる。
不思議なことに、話がしたいと思う人、自分の記憶と結びつけようとする旧知の友人、
しかし、この場を離れると、ほとんどの同窓生は、記憶の片隅に追いやられてしまう。
 僅か2時間の同窓会は、おわって、次回の約束をして、別れた。
自分を含めて、皆年を取っていた。
 今年の夏は、猛暑だ。こんな猛暑には、防暑着が必要だ。
半袖、T−シャツは余計に熱くなってしまう。服を着る事で、外気をシャットアウトした方が良い。
この猛暑の中、麻のジャケットをしかも黒のジャケットで通した。
 同窓会が終わると、すぐにお盆、長崎の精霊船に出会うのは、何年ぶりだろうか?
 夕闇が、街にに時を告げる頃、チンコンチャンコン、ドーイドイ!かけ声を消すかのように、バクチクが火花と共に響く!
もの凄い音に耳が、、聴覚が麻痺して行く。矢火矢が上がり、シューと言う音を追って、火花が上がる。
上り詰めた矢火矢は、パーンと空中を震わせる。気分はお祭りながら、酒とバクチクと銅鑼の鐘に相伴された精霊船が、
華やぎながら、死での旅路に精霊を、あの世へと送って行く。
 いつか自分の番が来るんだろうなと、爆竹の喧噪の中で、しみじみと思った。
 長崎の夏は暑い。原爆記念日、お盆、終戦記念日、加えて、台風襲来だ。
久しぶりの此の時期の故郷、長崎は、旧友との出会い、精霊船、お墓まいり、台風と盛り沢山の夏だった。