小山 隆

2020 30 Nov

ローゲージのニットコーデ【拡大】

[レディス]2020秋冬 原宿ファッショントレンド
撮影日:2020年11月月26日(第48週)
気温:17度 晴れ
母数:150人
標本数(n):9人
出現率:6.0%


2020年は原宿定点観測歴25年の中で最もファッションが停滞した年になったなと感じていました。
そもそも人が街に出ていなくて、街から新しいトレンドスタイルが見いだせなくて、えらいこっちゃと思っていました。
が、最近ようやく街にファッションが戻ってきたなと感じられるようになりました。
奇しくも 新型コロナ感染者数が過去最高値を更新している最中です。

第1波のピークは4月頃でした。半年以上過ぎてコロナが日常化してしまったのでしょうか、
街の人出は昨年比70%程度を保っていて、
人々の服装はファッショナブルに、トレンドが再び進み始めました。

以上を前情報とし、11/28(土)の原宿トレンドをレポートしています。
今回は「ニットファッション」がテーマ。

 

 

 

 

11月のニットファッションは、
3ゲージもしくは手編み風の存在感のあるざっくりニットをメインに着こなすスタイルです。
昨年が「ベーシック」だったとしたら、今年は「デザイン」に振れています。
ボリューミーなシルエット、変わったケーブル編み、パフ袖や大胆な切り替えなど。
色はオフ白~オフベージュが今風に映ります。パステルカラーはコレクショントレンドから参照できます。


少し俯瞰的にみると、
「1つのアイテムトレンドが複数のスタイリングに枝分かれする」というのが昨今の傾向で、
たとえば「ローゲージニット」は、
70sエッセンス、90sギャルファッションのリバイバル、レトロガーリー、ナチュラル&エレガンスなどに細分化できます。

デザインもファッションタイプによって傾向が異なり、
「カーデイガンタイプ:プルオーバー」、「ストレー糸使い:ヘアリー糸使い」のように
商品を評価する際の重み付けが異なってきます。
年々トレンドは分散化し、デザイン要素は複雑に絡み合ってきていますが、この傾向はコロナ以降、今まで以上に加速してゆくことでしょう。

 

 

 


出典:
リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)
http://www.shibuden.biz