小山 隆

2020 25 Aug

生成り・ベージュ【拡大】

パーソナルオーダーも「アップデート型」商売に属すると思っています。ある規格に対し個人の好みに合わせてデザインが更新されてゆくイメージ。更新のタイミングは、個人の体型変化や気持ちの変化によって。

上記に従うと「気持ちの変化≒消費」という公式が見えて来ます。重要なのはどのような形で顧客に 刺さる(気持ちの変化が起こる) 提案が出来るか?

【必要条件】

・顧客の気持ちの変化を察知する力

・顧客の気持ちに変化(揺らぎ)を起こす力

・気持ちの変化の場に継続的に寄り添う状態を作ること。

 

再認識するのは、

商品を売る のでは無く 体験をフックにして売り上げに繋げる というアプローチ。数年前からアウトドアやフィットネス等の分野で話題になっている手法がコロナ禍で大きく加速しました。

 

思うのですが、体験を売る とは販売手法では無くビジネスモデルそのもので、結構大変!という事です。明日からウチらも体験を売って行こう!というものでは無いですよね。人の気持ちに変化を起こすには相当なパワーが要るし、その後売り上げに繋げることは容易ではない。。

 

 


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生成り・ベージュ【拡大】
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[レディス・メンズ]2020夏 原宿ファッショントレンド
撮影日:2020年08月15日(第33週)
気温:37度 晴れ
母数:100人
標本数(n):14人
出現率:14%

 

 

2020春夏は男女ともに生成りのアイテムが新鮮に映りました。

特に「ヘビーウエイトのコットン素材x生成り色」の組合せが新鮮で、来年もこの傾向は継続することでしょう。


来シーズンの打ち出しは、少し色味を足し合わせる「生成り色xパステルカラー」。もしくは「ブラックコーデx生成り色」にアップデートされた着こなし方も考えられます。

さらさら合繊触感とは反対の、天然繊維ナチュラル触感であります。

大きく伸びる可能性を感じるのは後者で、手持ちの合繊アイテムとコーディネートできるデザインを開発・提案する力が勝敗を分ける気がします。

具体手段は各社ノウハウがあると思いますのでここでは触れません。

 

 

出典:
リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)
http://www.shibuden.biz