小山 隆

2020 21 Feb

格子柄の行方【継続】

[レディス・メンズ]原宿トレンドチェック
撮影日:2020年02月15日(第7週)
気温:16度 くもり
母数:110人
標本数(n):17人(女11人・男6人)
出現率:15.5%(女16.7%・男11.1%)
 
 
 
 
 
 
チェック柄トレンドは続いています。
2020-21年冬はコートに飛び火・拡大したシーズンでした。
またパンツにもトラッドなチェック柄使いが登場し、ローファーやドレッシーなレーズアップシューズを合わせたコーディネートが新鮮でした。
そして2020年春以降の方向性として現在を眺めてみると、いくつかの方向性が示唆されているようです。

・60-70年代調のレトロな風味であること。
・ビッグ(大柄)であること
・カラー化またはシック化(色の変化)
「レトロな風味」はトレンドテーマと、
「ビッグ(大柄)」はビッグシルエットや長い着丈のコートと相対しています。
 

また、
デザインの構造として、「伝統的なチェック柄」に対して「奇抜なシルエット」「ディティール変化」という軸もあります。
「伝統的なチェック柄」とは、ブラウンベースのトラッドチェック全般。
「奇抜なシルエット」とは、ダブル前のジャケット、ショート&ボリューミーなコートなど。
「ディティール変化」とは、ベルテッドコートやベルテッドジャケット、異素材の切り替えなど。
 

今回の出現率だけを見ると、格子柄トレンドは普及のピークを越え、行き渡っている感がありますが、スタイリングやコーディネートの差別化の点から将来を俯瞰すると、まだ進化の余白はありそうです。
 
 
 
 

出典:
リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)
http://www.shibuden.biz