小山 隆

2021 07 Apr

【流行観測】2021年4月メンズトレンド  スーツ・セットアップの現在と今後について

【新しいミッションを導き出すこと】
セールスパフォーマンスに直結する商品企画開発の仕組みづくりの中で私が重視しているのは「ディレクションする力」です。
優れたデータ、優れた分析、優れたアウトプットをITの力を借り、人が使いこなす。
インフラ競争の先は、ここが差別化ポイントになるんだろうと考えています。



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【流行観測】2021年4月メンズトレンド 
スーツ・セットアップの現在と今後について
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[メンズ]2021春夏 原宿ファッション定点観測レポート
撮影日:2021年4月3日(第13週)
気温:21度 晴れ
母数:120人
標本数(n):15人
出現率:12.5%

 


コロナ禍以前よりセットアップおよびスーツルックはファショントレンドのひとつでした。
いっぽうでカジュアルシーンでの盛り上がりとは反対に、紳士スーツ市場はリモートワークの拡大によって厳しい局面を迎えているようです。
またビジネス用途を目的に開発された機能系セットアップは極端な低価格化が見られます。

ビジネス視点から見る景色と、定点観測から見える景色ではギャップ(≒溝)はあるのか?
それが今回の当レポートの視点です。

 

 

先日レポートした「テーラードジャケットのコーディネート【拡大】」では、ジャケットはきっちり構築的なタイプが優勢でがあったのに対して、
スーツ・セットアップは反対に、リラックスした非構築的なシルエットが優勢でした。

 

ところが今回ヤング層にきっちり構築的なタイプが複数名観測できた点に注目しています。

 

今後カジュアルシーンはどう変わるのか?
2つ方向性があって、それぞれが同時進化してゆくものと考えます。
1,お水系ソフトスーツ(リラックスシルエット・合繊生地)
2,トラディショナル見えセットアップ(構築的シルエット・合繊生地)


現状を考えるとスーツ=リスクという判断になると思います。
後日レポートしますがカジュアルシーンのスラックスが拡大傾向にあることを加味すると、
スーツ見えやセットアップ展開には未だ開発の余地はあるように思います。

 

 

 

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出典:
リサーチ&デザイン東京(渋谷電脳リサーチ)
http://www.shibuden.biz
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 -アーリーアダプターの着装変化を定点観測で定量的に計測し、
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