芹澤 絵美

2020 03 Aug

1日だけの未亡ダック

 

パートナーを亡くしたダック女子。
ダックは基本カップルで生活するので、
ダック男子が逝ってしまった翌日に後夫?のダックを貰ってきました。
名前はサイモンです(そう名付けられていました)。

突然拉致られ、気づいたら見知らぬ場所にいたサイモン。
けれど、前にいた場所でガールフレンドが居なかったサイモンは、
我が家のダック女子を見つけ大喜び。
ダック特有のガニマタで走り寄って行きました。

ダック女子は、前夜生まれて初めて1人で過ごしました。
いつもだと毎晩夜中にダック女子がフィーバーしながら夜の庭をダック男子と徘徊している声が聞こえていたものですが、1人だと話す相手が居ないからか、その夜は静かでした。

ダックは、オスがメスを護る形で常に周囲を警戒して過ごすので、
やはりダック女子も不安だったのかもしれません。
翌朝現れたサイモンに、警戒することもなく2羽はすんなり仲良くなりました。

サイモンはアウェイなので、
エサ箱の在りかや水飲み場、プールの場所など、
毎日毎日ひたすら女の子について回っていろいろ覚えていっているようです。

まったく違う環境からやって来て、
しかも、オス6羽のメス2羽という厳しい競合状態だったので、
彼女と2人だけのプールでのひととき、夜のナメクジパーティー、
そしてなにより自分だけのガールフレンドがいることに幸せをかみしめているようでした。

ダック女子のほうが3年ほど年上ですが、
うまくやっていけそうです。

私と旦那さんの哀しみもかなり癒されました。

サイモン、うちに来てくれてありがとう。