芹澤 絵美

2020 26 Mar

ロックダウンが始まりました。

 

昨夜23:59より、
ニュージーランドは全土でロックダウンされました。
政府からの指示はシンプルです。


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家に居てリラックスしてください。
家から出る理由は3つだけです。

生活必需品の買い物、病気や怪我で病院に行く、新鮮な空気を吸う為、以上です。

外に出るときは、家族や同居人以外の人と距離を保ち、
立ち話などすることなく去ってください。

ルールを守らないと、人が死んでいきます。

STAY HOME, STAY SAFE, UNITED AGAINST COVID-19

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政府が「必要不可欠」と判断した対面サービス、仕事以外はすべて停止となります。

政府のサイトで「必要不可欠」な業務及びサービスはリストアップされていますが、
リストに無く「必要不可欠」かどうか不明、
かつ自社の業務が滞ると社会全体に大きな影響を与えると判断した場合は、
本日中に申請し、許可をもらうまでビジネス再開が出来ません。

私の働く会社は生産者にあたるので、
セイフティガイドラインに沿って最低限の人員で働くことが許可されました。

昨夜は、ニュージーランドの首相がカジュアルな服装でライブ配信を開始、
コメント欄に出てくる質問に直接答えていました。
かしこまった態度で恐ろしい口調で戒厳令を敷かれるよりも、
首相のこのリラックスした雰囲気が少し安心感を与えます。

日本だったら「緊張感が足りない」と怒られそうですが、
そこは国民性の違いですね。

世界中で常態化し始めたロックダウン、
私の新たな疑問は、いったいいつこのロックダウンを終わらせられるのか、
ということです。

ニュージーランドでは4週間続けると宣言されました。
一度政治的に宣言したものを止めるのにはそれ相応の理由がいります。

先んじて行われた他の国のロックダウン状況から判断して、
その後も感染者数が減らないことは明白で、
しかも増え続けている限りはロックダウンを止める政治的理由がありません。

考えられるロックダウンを止める理由は3つだけです。

感染者数が激減。
国民の60%以上が感染し集団免疫獲得。
ワクチンが認証され普及。

すでに開発済みのワクチンの認証がおりるのは、
開発から1年〜1年半後と言われています。
当然のことながらそれまで今のようなロックダウンを続けたら、
経済的打撃とその影響による死亡者数が想像を超えて大きいでしょう。

ニュージーランドはあれよあれよという間に発動されてしまいましたが、
ロックダウンは極めて慎重に宣言する必要があると思います。

いったいこの先どうなるのか。

ロックダウンしても感染は止められなかった=政府はやれるだけのことはやった、
上で集団免疫獲得するのを座して待つか。

政治的に「何かしなければいけない」状況で判断されたロックダウンなので、
いちいち批判していたら何も動けないのは分かっています。
でも、COVID-19でなくても、他のウィルス、事故、自殺などで、
毎日沢山の人が死んでいきますし、このウィルスで死ぬことの何がそんなに問題で、
徹底的に避けなければいけないのか、正直私には分かりません。
 

それでも、このロックダウンには素直に従い、
むしろ楽しみたいと思います。

平和に眠る愛犬の姿を見ながら。