芹澤 絵美

2020 11 Jan

プライベートワインを作りたい場合

昨日は、とっても素敵な場所にあるこじんまりしたヴィンヤードでお仕事でした。

Waikopu Bayに面したプライベートプロパティで、
ブドウ畑は2ブロック。品種はすべてシラーでした。

ワイヘキ島に住んでいて、昔からあった素朴なギモンが、
ヴィンヤード付きの家を買う人は、そのブドウをどうするのか?
というのがありました。

ブドウ畑は放置することが出来ないので、
自分で面倒見るか、誰かにケアを依頼するか、ということになります。
そしてその収穫したブドウを売るのか、あげるのか、
はたまた自分でワインを作るのか、決めなければなりません。

ヴィンヤードとワイナリーを所有&維持するのは、
ゴルフ場経営か、もしくはそれ以上にお金と手間がかかります。

畑の管理にヴィンヤードマネージャーを雇い、
ワイン作りにワインメーカーを雇い、彼らを年間キープするのにもかなりのお金がかかります。

でも、現在の会社Slone Viticulutureで働き初めて分かったのは、
専属のヴィンヤードマネージャーやワインメーカーを雇わずとも、
外部委託で両方ともなんとかなるし、それのほうが安上がりということです。

以前、日本の某大手旅行会社の会長夫妻から、
ワイヘキ島でブドウ畑を買ってプライベートワインを作りたい、
という話がワイナリーツアーを主催する友人のところに舞い込みました。

著名人や資産のある人々が自分のブドウ畑を所有し、
プライベートワインを作るというのはある種のステイタスです。

その話が出たときには、
私はまだ今の会社で働いていなかったのでアドバイス出来なかったのですが、
今なら、ブドウ畑はSloneのようなワイン用ブドウ畑ケア専門の会社に、
ワインメイキングは、近くの大手ワイナリーにお願いする、
という方法を紹介出来ます。

昨日行ったヴィンヤードは、
Richard & Angela Setonというオーナーが所有し、
毎年3000本ほどのワインを作っているそうです。

ワイヘキ島に8年近く住んでいますが、このワインのことを知りませんでした。

プライベートワイン。

ワイン愛好家なら一度は夢見ることかもしれません。

儲ける為ではなく、趣味としてワインを作って飲みたい。
持てる物全てを所有してきた人々の人生最大の幸福がプライベートワイン作りなのかもしれない、とふと思いました。

世の中知らないことがまだまだありますね。

<写真の中の人物 Matt Slone↓>