Rocky
アパレル業界でAIの活用方法とは
ファッション業界は需要予測やトレンド予測をAIでと躍起になっている。
確かに過去のビッグデータから需要予測は参考には出来る…
しかし…それは…ライバル店が無いか、圧倒的なブランド力がある場合しかそれ程は有効な手段とは言えない。
例えばトレンチコートが売れるとAIで導き出されても…
ライバル店が2割安く出されたらかなりお客様は取られる。
お客様は価格にシビアだからね…。
流石のAIもライバル店のMDまでは知る由もない。
昨年の暖冬もしかり…半年先の気温予測は誰にも出来ない。
2018年秋冬は暖冬でアウターが売れずに各社大苦戦した…。
自分も2017年にアウターが足りなくなり…2018年秋冬に向けて仕込み過ぎて失敗した…。
各社もアウターが余りセールで売りさばいている。
これが消費者にプライスの信頼をなくしているんだけど…。
ライバル店だけでなくECもある。
とてもとてもAIだけでは話にならない…。
だからあくまでも一つのツールに過ぎない…それにしてはAI会社にバカ高いお金を払ってるからビックリする。
そしてそして…AIでMDの人件費を減らすというのは更に良くない。
過去のデータ分析はAIに任せて、
空いた時間は今まで出来なかったファッションオタになるべくMDは日々勉強するようにする…これならAI導入が活かされてる!
もちろん値段にもよるけど…
あっ…でも…ダメダメな昔ながらのひたすら前年踏襲のMDだったら100倍AIの方が良いから…一概には言えないか…。
そしてそして…以前にも書いたがトレンドは過去から周期で繰り返されない!
だからAIでも予測は出来ない!
言い切れます!
トレンドを生みだすクリエイターが、どのブランドに採用されるかを予測することは出来ないからです。
このマッチングも大切です。いくら実力あるクリエイターでも、ラフとカルバンクラインみたいな失敗例もある。
だからクリエイターの人事でトレンドは大きく変わります。
誰が今のGUCCIを予測出来ましたか?
誰がデムナのバレンシアガを予測出来ましたか?
誰がヴァージルのルイヴィトンを予測出来ましたか?
誰がカールラガーフェルドの悲報を予測出来ましたか?
各コレクションの分析をして半年先のトレンドを予測することはもちろん可能ですが…
クリエイターより先に、単なる評論家が1年先を予測することは不可能です。
だから1年先のトレンドセミナーなんか行くだけ時間の無駄ですね。
お金を稼ぐ為に後付けで、トレンドを評論してる人の話なんかネットで充分ですよ。
真面目に1年先のトレンドを的中させるなら大金持ちになります。
なら弊社アングルオブクリエイションはどうやってるか?
プルミエールカラーやロンドン、パリ、ミラノ、ニューヨーク…全てのコレクション…そして国内展示会、雑誌、ネット、リアル店舗リサーチ…ファッションオタ仲間からとあらゆる情報から導き出しています。
インスタグラムなどのSNSを全てやってるのもお仕事です。
嫌…仕事というか…趣味です。
ヴァージルもデムナも…オフホワイト、ヴェトモンの頃から好き!
そしてそして復活したエディはディオール→サンローランからずっと好き!
自分自身がファッションオタだから洋服も大量に買ってます。
それでも…
100%当たりません…
100%当たるなら…
今頃は大金持ちになっています!
2019春のマーケットレポートが完成しました。
クライアントの皆様!なる早でお届けしますね。
おしまい…。