安達 稔

2019 08 Jun

ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道

19世紀末から20世紀初頭にかけて、ウィーンでは、絵画や建築、工芸、デザイン、ファッションなど、それぞれの領域を超えて、新しい芸術を求める動きが盛んになり、ウィーン独自の装飾的できらびやかな文化が開花しました。今日では「世紀末芸術」と呼ばれるこの時代に、画家グスタフ・クリムト(1862-1918)やエゴン・シーレ(1890-1918)、建築家オットー・ヴァーグナー(1841-1918)、ヨーゼフ・ホフマン(1876-1958)、アドルフ・ロース(1870-1933)など各界を代表する芸術家たちが登場し、ウィーンの文化は黄金期を迎えます。それは美術の分野のみならず、音楽や精神医学など多岐にわたるものでした。
ウィーンの世紀末文化を「近代化モダニズムへの過程」という視点から紐解く新しい試みの展覧会です。エゴンシーレはかなりリスペクトしている画家なので、久しぶりに拝見して、とても感動しました。単縦なクロッキーとかもとても上手で、クリムトの絵もとても良かったです。いろんな衣装も飾ってあり、学生がそれを元に作った作品も飾ってありました。