内田 文雄
私が海外リサーチに行く理由!
2010年に上海で起業して早丸10年が過ぎました。実はこの10年間春節を中国で過ごした事はありません。今年は10数年振りに上海で春節を過ごします。
その理由は?春節(1ー2月)と国慶節(10月)は「2週間ほど海外マーケットリサーチに行く!」と決めているから。前にもこのブログでも書かせてもらいましたが、コンサルティングの仕事をしているとアウトプットばかりで、なかなかインプットをする時間が取れません。取れないというのは言い訳で、取れるのに取らないのかも知れません。
そう考えた私はこの10年間、体の調子が思わしくない時以外は、必ずNY、LA、LONDON、PARIS、BARCELONA、その他の国を訪れ、何をするわけでもなく街を歩き回ったり、ビーチでぼーっとしたり、ひたすらその街の空気を感じています。
SHOP、モールを廻り、美術館に行ったり、友達に会ったり、美味しいもの食べたり飲んだり...自由気ままな一人旅です。
20年1月NYリサーチ
20年1月NYリサーチ
20年1月LAリサーチ
毎年何処かに行ってると、正直それなりの経費は掛かりますがコンサルティングを行う上での欠かせない必要経費と考えています。それには理由があるのです。
この10年間の中国の大きな変化は何か?というと。国、個人が豊かになり海外渡航が自由になり、行きたい国に行けるようになったこと。インターネットの台頭で世界中の情報を知り、買いたいものも買えるようになりました。そういう中、クライアントをお仕事として指導する立場の私が、世界のマーケットを見ていないという事は、教える、教わる立場も逆転するということ。これは相当不味いと身を以て体験したからです。
7年ほど前に或る中国杭州のレディスアパレルの女性社長から、「内田老師(先生)、この間私はNY SOHOにある●●の店をリサーチしていました。あの内装デザイン、什器も素敵だし、特に試着室の雰囲気が良いよね〜」「内田老師は見ましたか?あの雰囲気はウチが今度作る旗艦店の試着室に取り入れても良いと思ってるんだけど...」と言われ。私は見ていないので「またSOHOに行って見てきますね」と返すことしかできなかった悔しい想いがあります。実はこのような経験は1、2度では無いのです。
これらの事が最大の要因で毎年インプットの旅に出ているわけです。リサーチに行くと行った先から必ずSNSを使って簡単な現地レポートをupします。実はこれはクライアントや将来クライアントになる先へのアピールでもあります。会話のネタにもなるので。
昨年10月の国慶節とこの春節は海外(日本ですら)リサーチに行けていないので、インプットができずに相当ストレスというか、モヤモヤした感じになっています。でもこれはこのブログを見られている方も同様ですね。早くコロナが収束し自由に世界中を巡りたいと考える毎日です。
それでは!